「うちの子、90分も集中できません」
当教室の小3の授業のご説明をすると、だいたい親御さんはこうおっしゃいます。
しかし、入塾するとなぜか全員90分休憩なしの国語授業が乗り越えられるように!
無駄な時間はありませんし、決して楽ではありません。
しかし、みんなチャレンジしています!
通常授業のご見学、ご相談を承っております。
「うちの子、90分も集中できません」
当教室の小3の授業のご説明をすると、だいたい親御さんはこうおっしゃいます。
しかし、入塾するとなぜか全員90分休憩なしの国語授業が乗り越えられるように!
無駄な時間はありませんし、決して楽ではありません。
しかし、みんなチャレンジしています!
通常授業のご見学、ご相談を承っております。
こんにちは。
今週、ある生徒さんの指導をしました。
いわゆる優等生タイプの子で特にこちらから何かを叱る点はありません。
雨の日も風の日も毎回欠かさず指導を受けにきてくれ、こちらの言うことをよく聞いてくれてえらいくらいです。
しかし、成績がいまひとつあがらないのです。
「何が悪いのだろう?」
と思っていましたら、あることに気づきました。
私は指導中に
「いまのこの問題、わかった?」
などとよく子どもに確認するのですが、この子はだいだい
「はい。わかりました」
とまじめな顔で返事をします。
それで私も
「よし。それなら次にいこう」
と残りの指導時間も考え、次々に問題を解説しようとします。
この子も従います。
しかし、今日は
「何が悪いのだろう?」
と考えていたこともあり、今まで通りに進めるのがなんとなくはばかられ、ここはもう一歩踏み込んでみようと思い、
「〇〇くん、『はい。わかりました』と言ったけど、どういうことかもう一度(私が言ったことを)説明し直してもらえる?」
と聞き直してみました。
すると、全然言えませんでした。
結局よくわかっていないのでした。
よくわかっていないけれど、そういっては(私に)悪いから「わかりました」と気を使ってくれてくれていたのかもしれません。
私が塾の先生なりたいと思ったのは子どもと本音でぶつかり合えるから、というのがもともとあったのですが、これではお互いに表面だけのつきあいをしてしまっているようなものです。
わからないことはわからない、と言えるようにしてあげたいし、私もついつい効率を重視してそういうところを忘れてしまっていたのかもしれません。
「先生と生徒とがお互い遠慮していては力はつかない」と改めて思いました。
あと、もうひとつ気づいたことは
「子どもに悪気はない」
ということです。
もちろん、いろんな子がいますから一概に言えませんが、少なくともこの子についてはそう言えます。
この子に「今の問題わかった?」と聞いたら「はい。わかりました」と言われたわけですが、このときの子どもの様子はけっして嘘ではなく本当のことを言っているようでした。つまり、子どもはわかったと思っているのです。が、よくよく聞き直されてみたらわかっていなかったということなのです。
話が飛びますが、以前、頭痛、吐き気がひどく、かかりつけのお医様に診てもらったときに症状を言い、「かぜだと思うのですが」と言ったことがありました。自分としては本当にそう思って言ったのですが、お医者さんはさらにより細かく症状や事情を聞き、聴診器を胸や腹に当てるなどしてこうおっしゃいました。
「これはウイルス性の胃腸炎ですね」と。
それで、実際にその薬を服用したら治りました。
お医者様は患者(私)の言うことを聞きます。私が嘘を言っているとも思いません。が、それをそのまま鵜呑みにはせず、本当のところを突き止めようとします。そうしないと実際、治せないので。
これぞプロです。
このお医者様とのことがあったので、私も今回子どもの真相に気づけたのかもしれません。
子どもとやりとりしていると本当に気づかされることがあります。
塾の先生というのは生徒からしたらかかりつけのお医者さんなのかもしれません。
「教師のはしくれとしてこういうお医者様を目指したい」
と改めて思いました。
東洋経済オンラインで大人気のコラム連載中の石田先生が「一冊の手帳」のトークショーを開催されます。わが教室でもすでに何人かの生徒さんが手帳を使い始めています。おススメです。
「子ども手帳」提唱者・石田勝紀さんが、「子ども手帳」のつくり方・使い方を教えます。
『勉強しない子には「1冊の手帳」を与えよう!』 の著者が教えます!
「小学生の子どもに、何度「勉強しなさい!」と言っても、まったく勉強する気配がない……」そんなお悩みをお持ちの親御さんにおすすめなのが、いま話題の「子ども手帳」という仕組み。とても簡単な仕組みで、やるべきことが習慣づけられ、学力が向上する効果があると人気です。
「子ども手帳」のつくり方・使い方講座講演(90分)のあと、無料個別相談も受け付けます。途中退室も可能です。
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親御さまのみでのご参加、親子でのご参加も大歓迎!
八重洲ブックセンター 京急上大岡店 tel. 045-848-7383
石田勝紀(いしだ・かつのり)
株式会社緑進学院 代表取締役。1968年横浜生まれ。20歳で学習塾(緑進学院)を創業。3000人以上の生徒に対し、いわゆる詰め込み勉強をさせず、「心の積極化」「生活習慣(あいさつ、時間を守る、整理整頓)」「考えさせる」の3つを柱に指導することで学力を引き上げる。一方では、中高一貫の学校改革に経営者として携わり、教育改革を実行。全国の学校や企業で講演活動も行う。「東洋経済オンライン」の連載「ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?」が大人気。弊社刊『勉強しない子には、「1冊の手帳」を与えよう!』は6刷に。
http://www.d21.co.jp/seminars/20161029
「3年生でもできるんだ!」
今日、小3のクラスである説明文の100字要約を書かせたときの感想です。
もちろん、要約に使う段落もキーワードも教えた上でですが、しかし、それらをどうつなぐかは彼らに任せました。すると出席者全員、ちゃんと筋の通った要約が書けました。みんな文章を書いている最中は集中力が途切れません。たしかに、過去をふりかえっても、要約とか大きな記述とかを書いている最中に集中が切れた子は一人もいませんでした。なぜかみんな「ガガガガガガガ」「カリカリカリカリ」と書きますよね。一言もしゃべらずに。「書ける」っていうのがうれしいのでしょうか。3年生だけに筆圧のすごい子とか本文中の漢字とにらめっこしている子とかもいます。一方、「書けなくてどうしよう」という子はかなりの確率で集中が切れます。。。
人間、書くべきことがあると集中するものなのですね。
あと、書いている途中で、「あっ、間違えた」とか言って消しゴムで消して書きなおしている子がいますね。あれは自分の間違いに気づいて正しているわけです。文字の間違いとか、語と語のつなぎとか、文章構成とか。書きながら気づいたり考えたり。自分で気づくってとてもいい勉強だと思います。3年生たちが一瞬まるで受験生のように見えました。
要約のできる3年生っていいですよね。(これからずっと要約やろうかな。)
こんにちは。
「10時から17時まで連続7時間!」
国語の授業は45分でもつらいと言われているのに、その真逆を行くこの特訓講座。
祝日を利用し、先ほど終えました。
ほとんどが初対面の小6外部生(一部5年生)。
「7時間耐えられる気力・体力はありますか?」
「お子さまの実力を超える難問も扱います」
などの申し込み前確認から始まり…
いったいどうなるかと思いきや、最後は大盛り上がり?!
子どもたちから
「もう帰りたい」
とか言われるかと思いきや
「またやりたい!」
と元気いっぱいの声が!
子どもたちを心配していた私の方がもうヘトヘト(笑)。
子どもたちって
「やるな」
というとやりたがったり、
「やれ」
というとやらなかったり。
昔からそうなんですよね。
「長い時間やると深められる!」と思ってやったのにあっという間。
次は合宿か?!
子どもたちに気圧されているうちが花ですね。
こんにちは。
「3年生ってすばらしい!」
国語塾、開校メンバーの授業、第二回を無事終えました。
そこで、改めて思いました。
なぜすばらしいのか?
それは無垢(むく)だから。
もちろん3年生だっていろいろな感情をもっている。
それはわかっているが、こと勉強に関しては無垢だ。
みんな、何かを習うことを楽しみにしている。
そのことがよくよく伝わってくる。
「塾」に通うこと、「塾」で何かを知ったり考えたりすることにすごくワクワクしている。
以前、無料イベントで3年生に
「この中でテストが好きな人は手を挙げて!」
と聞いたことがある。
教室にいた20人のうち、はたして手を挙げたのは何人か?
答えは全員。
同じ質問を6年生、中学生にしたらどうだろう。
ほとんど手が上がらないだろう。
ところが、こんなにすばらしい子たちが受けている教育って、実際どんなでしょう?
勉強が嫌いになるのって子どものせいなのでしょうか??
こんにちは。
けっして国語ができるタイプの子ではない。
口数は少ないし、性格はシャイ。
「国語が全然できないので何とかしたい」
というメールが送られて来たのが6月半ば。
当教室の開室準備中のこと。
さっそく面談し、指導。
あれから3か月。S塾のクラス分けテストで再び1クラスアップした。
先月も1クラスアップしている。国語の偏差は10アップした!
すごい!
宿題はほとんど出していない。
基本的にテストの解きなおしだけ。
そこで、解き方、考え方をていねいに伝えている。
それでここまで変われるのだと思う。
子どものもつパワーはやっぱりすごい。
中学受験に対して賛否両論あると思うが、中学受験があるから子も親も頑張れるのだと思う。
中学受験というきっかけがあるからこの小学生という大事な時期に真剣に勉強ができるのだと思う。
この子には意欲がある。
「できるようになりたい」
この気持ちを人一倍持っている。
入会面談の時にもそう感じたし、今も変わらない。
記述を書く時も前傾姿勢。ものすごいスピードで、かつすごい筆圧で大きな字を書く!(そんなに力入れて書かなくてもと思うくらい(笑)。)
「できるようになりたい」
という気持ちがあれば人間だれでも変われるのではないか。
では、なぜ
「できるようになりたい」
と強く思えるのか?
それは「くやしさ」を味わったからだと思う。
いま感じている「くやしさ」をなかったことにしないでほしい。
「できない」は「できる」に変えられます。
『成功したいなら「失敗力」を育てなさい』(中曽根陽子著・晶文社・1500円)を読みました。
中学受験のみならず、教育の最先端を知るのに最適の一冊です。
中でも特に参考になった部分をいくつか挙げておきます。
■P22 「インバウンドグローバル」について
「インバウンドグローバル」とは何かというと、自分自身が日本から一歩も出なくても、グローバル化の影響を受けないわけにはいかなくなるということです。
私自身、国語の教師なのにもかかわらず、出講先の小学校やオフィスなどで外国の人とのコミュニケーションの場面が確実に増えています。
現在出講している私立小学校は英語のイマージョン教育をしているため、教員の多くは外国人。私が起業して入ったオフィスの仲間はスウェーデン人。英語が話せないことはまちがいなくデメリットです。私のような国語の教師ですらインバウンドグローバルにさらされているのですからこれからの子ども達が大人になるころはもっと英語でのコミュニケーションを迫られるはずです。
本書は予測できる未来を今の保護者の方々に「私事」として伝えてくれていると思います。
■P43 子どもの幸福度2回連続世界一のオランダの教育
「友達にいじめられないよう、できるだけ自分を出さないように振る舞うことが多い日本の子ども達には、いったいどんな力が育つのでしょう」
「そろそろ真剣に、日本の教育のあり方について、私たち自身が考え直す時がきているのではないでしょうか」
に非常に共感いたしました。
オランダ、デンマークで行われているようなお互いの意見の違いを尊重する「ピースフルスクールの日本版プログラム」が広まると、日本におけるいじめも少し変わってくるかもしれません。昔からの悪い文化を少しでも修正できるとしたらそれは「教育」しかないと思います。「自分の幸せは自分で創る」という意識がオランダの子どもたちの中に育っているというのはすばらしいことだと思います。日本とだいぶ違いますよね。
■P68「どこを見る?中学校選び“7つのポイント”」
1 校風を見る めんどうみの良さか、自主性尊重か
2 カリキュラムを見極める 受験科目重視型か、リベラルアーツ型か
3 探究型の学習に取り組んでいるか
4 体系的なキャリア教育を行っているか
5 課外活動(部活や行事、体験学習)を重視しているか
6 グローバル化に対応しているか
7 特徴ある教育を行っているか
これらは、多くの学校を見てこられた中曽根さんの経験が凝縮された視点でとても参考になります。とかく「合格率80%偏差値」「大学合格実績者数」「立地」だけで学校を選びがちですが、7つのポイントを意識して学校を見るようにすると学校の本当の価値が見えてくると思います。
■P116「自己肯定感が低い日本の子ども達」
「自己肯定感が低い日本の子ども達」が内閣府、厚生労働省のデータをもとに語られています。
「日本は諸外国に比べて、自己を肯定的に捉えている者の割合が低い」
「自分の『将来への希望』を持っている者は諸外国の8~9割に比べて約6割と少なく、『うまくいくかわからないことに対し意欲的に取り組むという意識が低』い」
「『幸せ感』のある者も減っている」
とのこと。
どれも実際に自分自身、自分の周りで実感していることばかりです。学校でも会社でも組織が優先され、個人は後回しという昔からの文化はいまだ根強いです。
組織を優先して個人も幸せになれる時代は終わったはずで、みんなうすうす気が付いているはずなのに、それを教えてくれる人は学校にも会社にもいません。学校、会社、国家は教えないですよね。管理しづらくなるのですから。
自分から情報を取りにいかないといけませんね。
■巻末 開成中学高等学校 柳沢校長先生との対談
日本とアメリカの文化の違い、昔と今の時代の違いというものを子どもたちにはっきり認識させた上で、子どもたちにどうしたらいいのかを考えさせる柳沢校長先生のお考えを知れば知るほど、
「うちの子もやはり開成に通わせたい」
と思われる親御さんが増えるのでは。ここにも本編同様グローバル、レジリエンスが語られています。
■まとめ
『「レジリエンス」の鍛え方』(久世浩司著)がベストセラーになったように、これからは失敗しないことよりもいかに失敗から学ぶか、失敗から立ち直るかが求められる時代なのではないでしょうか。このレジリエンスをいち早く教育界で説いているのが本書です。
教育の今とこれからがこれ一冊でほとんどわかってしまいます。教育に関心のある方、業界の方には特におススメです。
増刷決定!!『「印つけ」読解法』
おかげさまで、『国語が得意科目になる「印つけ」読解法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、増刷が決まりました。お買い求めいただいた方、関係者の皆さま、大変ありがとうございます。
関東ではお店に2-3冊しか置かれておらず、よく探さないと分からないことが多いですのでお気を付けください。
出版社の性質上、お店に一冊も置かれていないところも多くあります。大規模店舗に置いてあることが多いですが、アマゾンなどのWEBでは買いやすいです。
ちなみに、神戸、姫路、大阪といった関西のジュンク堂、紀伊国屋書店、ブックファーストでは「話題書」「学参コーナー」に平積み、面置きなど、かなり大きく展開していただいています。ありがとうございます!
読んでくださった方からは「読みやすい」「熱意が伝わってくる」などのご感想をいただいております。ありがとうございます。小4くらいからならば、お子さま自身が読んでくださってもいいでしょう。
巻末の入試問題は解くのが大変かと思います。しかし、ぜひお子さまに一度トライしてほしいところです。どこかで一度時間をつくってみてください。もちろんできなくても構いません。答えが出ても出なくても考えたこと自体に意味がありますので。その上で「ステップ4 各問いの考え方」を読むと、また自分の考えが変わったり、新たな発見があったりして、実際に正解を見てしまう前に正解に気づけるかもしれません。
やる気を出したいときは「第一章」の合格者例を読んでください。「こういう子でも合格できるんだ」と思って希望がわくことでしょう。
国語はやれば必ずできるようになります。
こんにちは。
今日、姫路、神戸の主要書店5件にご挨拶行脚をしてきました。
なぜ急に関西行脚なのか。
5月に出版しました『国語が得意科目になる「印つけ」読解法』が関西の書店で大展開していただいているからです。関東では棚差しがほとんどなのですが、関西では面陳列、平積みが堂々とされているのです!(ありがたや。)
これを知り、「どうしても関西の書店のみなさまに一言お礼が言いたい」ということで無理矢理にやりくりして今日、関西に参ったというわけです。
なぜ、関西だけにこういった現象が起きているのか?
それは関西だけ「灘付録」があるからです。
実はこの「印つけ」の本の最後には入試問題が大問が二題載っているのですが、どちらも関東の学校だけで、中学受験のもう一つのマーケットである関西の問題がなかったのです。これは作り手(私)のうっかりなのですが、すごいのが出版後、出版社の営業の方が、だったら「関西対策として『灘付録』をつくりましょうと言ってきたことです。彼の中では付録をつければ、かえって強気で出られるという読みがあったのでしょう。私の方も原稿を急遽作りお出ししました。
写真では見ていたのですが、今日現物を初めて見ました。「これが関西版か!」と思いました。
それは、付録の小冊子が本体と一緒にビニールで包まれて販売されております。学参がビニールに包まれていること自体が変わっているし、付録がついているおかげで面陳列、平積みといった大展開できてしまっています。
神奈川から約600キロの車移動。炎天下の中、途中渋滞もありましたが、「来てよかった」というのが率直な感想です。
また、書店の方がみな優しく、それでいて熱い方ばかりで、よき出会いを頂けました。
あと、学参コーナーに関しては関東と品ぞろえがほとんど同じだと思いました。ただ、売り場面積が大きいところばかり回ったので関西の方が種類が豊富?と思ってしまいました。
中学受験は首都圏だけではないと改めて感じました。
明日、もう一日やります。
やはり話で聞いたり写真で見たりするだけなのと、実際に行くのとでは大違いですね。
またご報告します。
7月3日「シブ読」を無事終えることができました。
ご参加頂いたみなさん、遠方からお越しくださった方、また久しぶりにお会いしたみなさん、団長、今関さん、本当にお疲れ様でした。
団長のリードのおかげでとても話しやすかったですし、一方、鋭い突っ込みを団長からいくつも頂きました。しかし、そのおかげで皆さんの聞きたかったことがちゃんと話せたのだと思います。
会場が「シーン」としている場面が多かったような気がして、みなさん退屈しているのではないか心配でしたが、「藤岡さんらしくてよかった」「静かで華やかな場だった」などのお褒めの言葉をいただき、これはこれでよかったのかなとも思っております。
当日は団長と私が専ら話していたわけですが、聞いてくださるみなさんと一緒に考えながらお話しできたあの一体感が何とも言えずよかったです。授業をしていても感じることなのですが、それがトークショーという場でもできたことがとてもうれしかったです。
またこのような機会がありましたらぜひよろしくお願いいたします!
中学受験国語塾ならふじおか国語教室!(東横線元住吉駅近く)
こんにちは。
今日からブログの名称を「中学受験国語鍛錬道場」から「ふじおか国語教室ブログ」に変えたいと思います。
実は前々から原稿を書いておりましたが、今日、その原稿が書籍として、書店、アマゾン等で発売されることになりました。
『国語が得意科目になる「印つけ」読解法』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)という本です。
全国の三省堂、紀伊国屋、旭屋書店といった大手書店で発売されます。
これはどういう本かと言いますと、
「国語はどんな人でもがんばればできるようになる」
ということをお伝えする本です。
「国語ってどうやって勉強したらいいのかわからない」
とよく言われます。
しかし、これに対して正しい答えを言える先生は少ないと思います。
この本では、文章に〇と―――線の「印つけ」をすることをおすすめしています。
たとえば。
「この文章の中で一番大事な言葉に〇をしてごらん」「この文章の中で一番大事な文に―――線をひいてごらん」
と言うだけで子どもたちは目の色を変えて探し始めます。
それは、「これが大事な言葉だよ」とか「ここが大事な文だよ」と教えられてしまうのではなく、自分から探しているからなのです。
子どもは自分から気づき、考えるときに成長します。
ひとから命令されてやるのと自分からやるのとでは同じことをやるのでも雲泥の差があります。
こうしたことを本書ではお話ししています。
本書は大きく三章立てで、
第一章が「体験記」
第二章が「文章の読み方、問題の解き方」
第三章が「入試問題にチャレンジ」
という構成になっています。
他の国語参考書とは一味も二味もちがくないようになっていますので、ぜひ大きな書店で手に取って眺めてみてください。(肌触りもとてもよくできています。)
難関校を目指しているのに国語が苦手で困っている人
塾や学校の国語の先生と相性の悪い人
等の方は是非是非お読みになることをお勧めします!
「仲間はずれにされているのかな?」
ある6年のクラス。生徒は10人。うち、女の子が5人。
4人の女の子たちは授業前や後の休み時間に一緒にトイレに行ったりおしゃべりしたりしているのに、ある1人の女の子だけがじっと自分の机のところから離れない。表情も硬い。
全然事情が分からないが、なんとなくその子1人の子だけ仲間はずれにされている感じがした。
休み時間が終わり、国語の授業が始まる。
今日は文章の「要約」の回。
できるだけこちらからは教えないで子どもたち自身にやらせようということで、まず「要約」で自分が使いたい部分にーーー線を引かせた。ノーヒントでやらせているので文章に集中しないとできないはずである。
みんな真剣にやりだした。
4人の女の子たちも、例の1人の女の子もみんな同じ問題に同じ前かがみの姿勢で取り組んでいた。
というか、クラス全員とも同じ姿勢で取り組んでいた。
それを見てふと、
「ああ、やっぱり授業っていいな」
と思った。
いろいろあるのかもしれないけど、
「この瞬間はみんな一緒になれている」
と思えた。
ちなみに、例の女の子のテキストのーーー線を見ると、とてもよくできていたので、
「おー、やるじゃん」
と声をかけるとちょっとうれしそうだった。
授業が終わった後、例の女の子が教室のドアのところで
「ありがとうございました!」
と1人、大きな声で帰っていった。
ちょっとは元気になれたのかな?
とふと思った。
先のお父様の話の続きです。
頭を使って考えずに問題を解いていることがわかったので、その後、娘さんと算数の問題を一緒に取り組んだそうです。
しかし、やはり塾で習ったやり方に単に数字を当てはめて答えを出しているだけで、答えを出すまでの途中のプロセスを書き残していないことがわかりました。
そこでお父さんは
「プロセスをちゃんと書きなよ」
と言うと、娘は
「書いてる時間がもったいないからいい」
と言う。
「いや、ちゃんと書いた方がいいよ」
というと娘は
「いやだ」
となり、
「書きなよ」
「いやだ」
の怒鳴り合いのケンカになってしまったとのこと。
家庭で教えるというの身内だけに本当に難しい。。
やっぱり勉強を身内が教えるのは無理なのでしょうか?!
「これだけのお、金と時間を費やしてきて、『考えない子』ができてしまったらたまらない!」
先日、小5の娘さんを持つお父様と会食したときに、お父様はこう言ってました。
小4からある大手塾に娘さんを通わせているのですが、先日の算数のテストの点があまりに悪かったとのこと。
そこで、今までなかなか見られなかったこともあり、このGWに娘さんの勉強を久しぶりに見たところ、問題の意味をあまり考えずに、塾で習ったやり方(ブラックボックス)に単に数字を当てはめているだけだったそうです。しかも、娘さんは特に悪びれた様子もなくケロッとしていたそうです。
その娘の姿を見たお父様は愕然とします。
塾は次から次へと問題の解き方という「ブラックボックス」を子どもに手渡しているが、子どもはそれが何なのかがわからないままでいる。それでも、その次、またその次とブラックボックスがやってきて、消化できないままどんどん流されていくだけだと。
「このまま行ったらどうなるのか」
と不安になったそうです。
国語においても同じことが言えます。
文章の内容がよく分かっていないままに問題を解いて、文章中の言葉を使って「なんとなく書いてみる」、「なんとなく選んでみる」ということを繰り返しているケースが本当に多いです。
その背景には
「文章の読み方が『主観読み』になっている」「漢字、語句の知識が極端に欠如している」
などいろいろな要因があるかと思いますが、こういうことを続けているとただ時間とお金が浪費されていき、気づいた時には手遅れということになりかねません。
一度、普段の勉強の仕方を見直す必要があり、それはできるだけ早い方がいいです。
お子さまの成績表だけでなく、お子さまが問題に対してどういう取り組み方をしているかを今一度見直してみることをお勧めします。