「うちの子、テストで問題が最後まで解き終わらないのですがどうしたらいいでしょうか?」
「文章が速く読めるようにするにはどうしたらいいでしょうか?」
こうした質問をよく受けます。
テストで解き切るために文章を読み、問題を解くスピードを上げたいというお気持ちはよくわかります。
しかし、そのためにはふだんの学習で、文章を精読し、問題を深く考える練習が必要です。
速く読めたり解けたりする子は、その文章や問題がよくわかるから、結果「読み」「解き」が速いのです。
「読み」「解き」のスピード「だけ」を上げるのは誰でもできるかもしれません。
が、正解しないことには意味がありません。
長文読解問題で正解するためには、速くかつ文章内容をよく理解できていなければなりません。
そのためにはふだんから文章内容をよくよく理解する精読に努めることです。
そうしていると自然と読むスピードが上がってきます。
先日、日本を代表する数学者の森毅さんの文章を授業で扱いましたが、次のようなことをおっしゃっていました。
・テストなどでは、時間がかぎられるので、急ぐことも多少は仕方がない。しかしながら、時間を制限されたときに急いでできるためには、時間の制限されていないときに、時間を気にしないでやっておいたほうがよい。テストで急ぐためには、テスト以外では急がないほうがいい。
・ゆったりやると、そのわかり方にコクが出てくるものだ。そして、その結果に達するまでの道筋を楽しむことで力がつく。
教科は違えど、全く同じだなと思いました。
参考になれば幸いです。