今日の夜、帰宅しようとマンションの入り口に向かうとパトカーが赤色灯をクルクル回して停車していた。
一か月くらい前に不審者がマンションに入り込んで何かをやらかしたとのことで、それ以来パトカーが赤色灯をつけて警戒してくれるようになった。
夜遅い時間に赤い光がクルクル回っていたら誰でも「あっ、パトカーがいる」とハッとする。ましてやこれから人を襲おうと思っている不審者は人一倍ドキッとするから悪行を働かなくなる。
警察は防犯のプロである。一番防犯に役立つ方法を実行しているのだ。
教室現場も同じだと思う。
自習中に隣の子とおしゃべりをしてしまっている子。
この子たちを見て即、
「こらーっ!」
と叫んではいけない。
その子たちの視界にわざと入っていき、その子たちが気づきを促し、「私たち何もしてませんでしたよ」という体にさせて勉強に戻させる。
これが大事である。
彼らは自分たちが良くないことをしているのをわかっている。だから先生の姿を見た瞬間「あっ、叱られる!」と思って即座に態度を翻すのである。
ただ、先生に叱られて勉強に向かうのと、自分で気づいて勉強に向かうのとでは勉強に対する姿勢、理解度が全然変わる。
もちろん先生が叱らなければならない場合だってある。
しかし、先生はなんでもかんでも叱ればいいのではなく、にらみを利かせることを知るべきである。
もちろん、先生の目がなくなると、子どもたちっはすぐにおしゃべりを再開するのは目に見えているのだが、そうしたらまたにらみを利かせにいくのだ。
それを何度か繰り返すと、子どもたち自身が自ら気づくようになってくるのである。
「にらみを利かせる」というのは相手の気づきの上になりたっている方法なので、教育的にも防犯的にもとても大事なな手段だと思う。